脳外科に人生を捧げた私のミッション<2> ※戦いつづける力 第1章【書籍抜粋】
2018年で医師生活50年を迎えます 1968年11月11日に、私が医師国家試験に合格し、第一期の文部省研修医として脳外科医をスタートしてから、今年2018年で50年を迎えます。20年前からは、アメリカのデューク大学を拠点に、世界中で手術を行うようになりました。振り返ってみれば、アメリカに渡ったのが …
2018年で医師生活50年を迎えます 1968年11月11日に、私が医師国家試験に合格し、第一期の文部省研修医として脳外科医をスタートしてから、今年2018年で50年を迎えます。20年前からは、アメリカのデューク大学を拠点に、世界中で手術を行うようになりました。振り返ってみれば、アメリカに渡ったのが …
脳外科は学問や研究ではなく、目の前の患者さんを救うことです。 全力を尽くして患者さんを助けるのが、私の人生です。 人生にideal(最高)という状態はありません。これで極めたと思っても、必ず上があるのです。私は日々、上を目指していきます。進歩は現状を否定することから始まります。現状に満足するのではな …
1958年、新社殿の造営 明治神宮の社殿が再建されたのは1958年。信義氏は新社殿造営を担当する部長として多忙な日々を送った。外山名誉宮司は、総務部で部下として働いた。 「信義さんは、木曾の旧御料林にも出かけ、心柱に供する木を選ぶところから担当されました。私は大工さんや職人さんを募集しました。それ …
Dr.福島の人生を導く神道の精神 3月のある日の早朝、明治神宮を参拝する福島に同行した。明治神宮に生まれた福島にとって、神道の精神は常に心のよりどころだった。不良になった学生時代から、人の命を預かる脳外科医となった今でも、神道は常に福島の生き方を支えている。 「明治神宮は私にとって、人生のよりどころ …
プライベートは一切なし Dr.福島はとにかく休まない。「1週間8日働く」と宣言し、土日、祭日も仕事で、夏休みなし、暮正月も関係ない。集中力を要求される手術の連続で、疲れがどんどん蓄積しそうな毎日だが、福島は「忙しくて疲れなんて感じている暇はない」と笑い飛ばす。 「私が手術しないと治らない患者さんが …
顔面けいれんの手術を受けた患者さんの感謝の声 まさか脳の病気とは思わず、眼科とマッサージに行っていました(50代・男性) 1年ほど前に手術を受けました。顔のピクピクが気になりだしたのはその1年前ぐらいからだったと思います。私の場合、顔面けいれんは、左側の目の下のピクピクから始まりました。細かい図面を …
東洋人に多い顔面けいれん 顔面神経は、顔の筋肉を動かして表情を作る、目を閉じる、頬を膨らませる、口角を引き締めるなど、表情筋をコントロールしています。そのためこの顔面神経が麻痺すると、おでこの筋肉と、目の上下と目のまわりの筋肉である眼輪筋がゆるんで眉が垂れたり、たれ目なのに目が閉じない、そして顔半分 …
鍵穴手術による「顔面のけいれんだけをとる根本治療」こそ安全確実な方法です 脳疾患には脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷などさまざまな病気がありますが、近年話題になっているのは「顔面けいれん」と「三叉神経痛」の根治的手術治療です。顔面けいれんや三叉神経痛で、「頭蓋底手術は大変難しく危険だから、ブロック神経破壊療 …
ホルモン治療に異議を申す ▼ホルモン剤は生活の質を下げる 次に、ホルモン治療についてです。脳下垂体腺腫の治療で、内分泌医、神経内科医は、なぜホルモン剤を使うのでしょうか。 脳下垂体腫瘍は良性の腫瘍で、脳底部の真ん中にあるホルモンを分泌する脳下垂体という器官にできる腫瘍です。その腫瘍の影響で、ホルモン …
日本の定位的放射線治療は適応が問題 ▼ガンマナイフとサイバーナイフ ここからは、コンピューターを使った放射線治療について、日本の脳外科医に考え直していただきたい点をお伝えします。 今、定位的放射線治療では、ガンマナイフとサイバーナイフという機械が使われます。ガンマナイフというのは放射線の一種であるコ …