戦いつづける力 第6章

患者さんからの感謝の手紙  ※戦いつづける力 第6章【書籍抜粋】

私たちの最高の報酬は、患者さんの笑顔です。患者さんには喜びと幸せを。 「持てるすべての力を患者さんのために生かしなさい」と私は医師たちに言い続けています。そんな私たちの思い、また、鍵穴手術の効果を知っていただくために、患者さんからの手紙を紹介します。 福島先生から「本当のお医者様のこころ」を体験させ …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<9><10>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

9.福島孝徳の今 ヘッドハントを受けてアメリカに行った後の話をしましょう。 日本にいた私を強烈にスカウトしてきた南カリフォルニア大学医療センターでは、脳神経外科教授になりました。 一九九三年まで務めたのですが、その頃、ペンシルバニア医科大学から「メディカルカレッジの教授、頭蓋底のディレクターにするの …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<7><8>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

7.はい。私は日本を愛しています 誤解を恐れずに言えば、私ほど日本という国を愛している者もなかなかいないですよ。神官の家に生まれ育ったから、ではないですよ。でも好物は寿司とラーメンですし、「ブラック・ジャック」という呼び名も嬉しいけれど、感覚的には「旅から旅への木枯し紋次郎」みたいなほうがしっくりき …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<5><6>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

5.「風雲児」との出会い 三井(記念病院)にいた頃の私は、とにかく手術、手術の繰り返しでした。佐野先生の強い推薦があればこそ、この病院の部長医師になれたわけですし、この時代に私が経験したことは今も医師としての礎になっています。だからやっぱり、佐野先生には感謝の言葉しかない。 とはいうものの、病院には …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<3><4>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

3.もう一人の「父」との出会い――訪れた転機  東大に入り、脳神経外科を選択した福島氏は後の人生を大きく変える大恩人と出会うこととなった。現東京大学名誉教授の佐野圭司氏だ。 佐野氏は東大で十九年間教授を務め、東大医学部脳神経外科の初代教授ともなった人物。退官後に名誉教授となるが、帝京大脳神 …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<1><2>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

1.「神の子」?いいえ、ただの不良でした――ブラック・ジャックの生い立ち  一九四二年、私は明治神宮の神官を務める父と、代々神職を務めた家に育った優しく気丈な母のもとに生まれました。家も明治神宮の中にあったんです。  一般の人にはちょっと不思議かもしれませんね。ただ、「神官の子」だからとい …

戦いつづける力 第1章

脳外科に人生を捧げた私のミッション<3>  ※戦いつづける力 第1章【書籍抜粋】

なぜ私が世界や日本各地を飛び回るのか 現在、日本では、北海道から鹿児島まで、全国14か所の病院で手術を行っていますので、日本国内での移動は、ほとんどが飛行機と新幹線になります。当然のことながら、台風や大雨、雪、強風などの影響で、予定どおりに現地に到着できないということも起こります。しかし、いつも神様 …

戦いつづける力 第1章

脳外科に人生を捧げた私のミッション<2>  ※戦いつづける力 第1章【書籍抜粋】

2018年で医師生活50年を迎えます 1968年11月11日に、私が医師国家試験に合格し、第一期の文部省研修医として脳外科医をスタートしてから、今年2018年で50年を迎えます。20年前からは、アメリカのデューク大学を拠点に、世界中で手術を行うようになりました。振り返ってみれば、アメリカに渡ったのが …

戦いつづける力 第1章

脳外科に人生を捧げた私のミッション<1>  ※戦いつづける力 第1章【書籍抜粋】

脳外科は学問や研究ではなく、目の前の患者さんを救うことです。 全力を尽くして患者さんを助けるのが、私の人生です。 人生にideal(最高)という状態はありません。これで極めたと思っても、必ず上があるのです。私は日々、上を目指していきます。進歩は現状を否定することから始まります。現状に満足するのではな …

明治神宮_福島孝徳

明治神宮を救った 父・福島信義(2)※「神の手のミッション福島孝徳」 第8章【書籍抜粋】

1958年、新社殿の造営  明治神宮の社殿が再建されたのは1958年。信義氏は新社殿造営を担当する部長として多忙な日々を送った。外山名誉宮司は、総務部で部下として働いた。 「信義さんは、木曾の旧御料林にも出かけ、心柱に供する木を選ぶところから担当されました。私は大工さんや職人さんを募集しました。それ …