賢い患者が名医に出会える!(1) ※神の手の提言ー日本医療に必要な改革 第5章 【書籍抜粋】
寿命は医者で決まる ここまで日本の医療、医学界の問題点、脳外科の課題に対する私の提言を述べてきました。ここに書かれてきたことは、読者のみなさんにとって驚きと失望、怒りの連続だったかもしれません。しかし、負の側面ばかりを取り上げてきたのは、私が日本をこよなく愛し、みなさんがよりよいレベルの高い医療を受 …
寿命は医者で決まる ここまで日本の医療、医学界の問題点、脳外科の課題に対する私の提言を述べてきました。ここに書かれてきたことは、読者のみなさんにとって驚きと失望、怒りの連続だったかもしれません。しかし、負の側面ばかりを取り上げてきたのは、私が日本をこよなく愛し、みなさんがよりよいレベルの高い医療を受 …
※本稿は、福島先生の活動に十数年にわたり携わってきた一人として、その思い出を記したものです。 福島先生との出会いは、とあるお寿司屋さんでのミーティングだった。ある仕事で、ある方の代理として参加したのだが、そこで、わけもわからないまま先生に叱られた記憶がある。 先生によると、その方に頼んでいた仕事が達 …
髄膜腫(ずいまくしゅ)とは 脳や脊髄は「髄膜」という膜に包まれています。髄膜は硬膜・クモ膜などの層から成り、その中を脳脊髄液が流れています。髄膜腫とは、この髄膜から発生する腫瘍のことです。脳腫瘍の中でも最も多いタイプのひとつで、全体の約3分の1(約32%)を占めます。 腫瘍の大きさは1cmほどの小さ …
発症頻度と初期診断の現状 聴神経腫瘍は、脳腫瘍全体の約12%を占める比較的頻度の高い疾患であり、人口10万人あたり年間3~4例、東京都では年間約500人が発症しています。CTやMRIの普及により、従来では3 cm程度の大きさでないと発見しづらかった腫瘍が、1~2 cm程度の早期段階でも確実に検出され …
聴神経腫瘍とは 聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)は、脳腫瘍全体の約10%を占める良性脳腫瘍です。特に中高年の女性に多く見られますが、年齢や性別を問わず発症します。腫瘍は「聴神経」と呼ばれる第8脳神経(前庭神経と蝸牛神経)に発生し、耳の機能や平衡感覚に影響を及ぼします。 良性で転移はしないものの、 …
はじめに 脳腫瘍は、決して珍しい病気ではありません。東京都だけでも毎年4,000人が発症しており、1cm未満の小さな腫瘍や他臓器からの転移性腫瘍を含めると、さらに多くの人が脳腫瘍と関わっています。この記事では、福島孝徳医師による解説をもとに、脳腫瘍の種類や治療方針、良性と悪性の違い、医師選びの重要性 …
▼手術のできない教授がたくさんいる 私が、48歳でアメリカへ行くきっかけとなったのは、大学の教授選でした。 三井記念病院の脳外科部長をしているときに、「福島先生もそろそろ教授に……」という声をかけていただき、教授になって日本の脳外科を世界レベルに引き上げたいという夢をもって、教授選に立候補しました。 …
▼実力以上の手術を試そうとする教授たち 難しい脳腫瘍の手術、複雑な頭蓋底の手術をきちんと行うには、最先端のマイクロ技術と、たくさんの特殊な手術器具が必要です。しかし、きちんとそろえているところは、全国の大学・大病院の半分以下でしょう。いろいろな病院から招待手術を依頼されますが、ほとんどの施設が、数十 …
手術をすべきでない医師が手術をしている現実 ▼世界の誰にも負けない技術はこうして身につけた 私のモットーは「毎日前進、常に進歩、常に改良」です。そのために、人の3倍は働いてきました。土曜、日曜も絶対休まず、1週間に8日働くようなものでしょうか。睡眠時間も少ないのですが、一生の睡眠時間の量はおよそ決ま …