鍵穴手術による治療 <1> 顔面けいれん(1) ※戦いつづける力 第3章【書籍抜粋】

鍵穴手術による「顔面のけいれんだけをとる根本治療」こそ安全確実な方法です

脳疾患には脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷などさまざまな病気がありますが、近年話題になっているのは「顔面けいれん」と「三叉神経痛」の根治的手術治療です。顔面けいれんや三叉神経痛で、「頭蓋底手術は大変難しく危険だから、ブロック神経破壊療法や高周波熱凝固法、もしくはガンマナイフ放射線治療をやりましょう」という医師がいるのだとしたら、「それなら、安全確実に鍵穴手術ができる福島グループの専門脳神経外科医のところにきちんと送ってください」と言いたいのです。なぜなら、鍵穴手術による神経血管転置移動術は、神経破壊による顔面麻痺やしびれなどの合併症がなく、「片側顔面けいれんだけをとる根治療法」で、1978年以来、福島孝徳により確立された安全確実な方法だからです。

脳の病気である顔面けいれんと三叉神経痛

鋭い激痛が顔面に走る、自分の意思に関係なく顔が引きつれてしまう、という症状に悩まされている方は、少なくないのではないでしょうか。実は、顔面の痛みは「三叉神経痛」、顔が引きつれるのは「顔面けいれん」という脳神経に関係する病気です。いずれも、すぐに治療をしなければ命に関わるような重篤な病気ではありませんが、自然治癒することはなく、慢性に経過し、次第に症状が悪化します。

特に三叉神経痛の場合は、「こんなつらい痛みなら、死んだほうがまし」という人もいるほど耐え難い鋭い痛みの発作がひどくなっていきます。また、顔面けいれんの場合は、痛みはないのですが、毎日ひっきりなしに起こる顔面のぴくつきとゆがみは、日常生活の中で人前に出られないという大変な悩みになります。

これらの病気は、今まで原因不明とされ、確実な効果のある治療法はありませんでした。最初は歯の痛みだと思って歯医者さんにかかったり、眼精疲労だと思って眼科に行く人も多いようです。また似たような症状を引き起こす病気も少なくありません。十分な臨床経験のある脳神経外科の専門医であれば、正確な診断ができて神経血管転置移動術の専門家に紹介していただけます(スポンジを挿入し、はさむ手術では治りません)。もし次のような症状で不安を感じている場合は、全国で福島孝徳が手術を行う病院を受診されるようおすすめします(巻末参照)。

顔面けいれんの症状

●下まぶたがぴくぴくしたり、引きつれるような症状がある
●顔の引きつれがだんだんひどくなってきた
●緊張すると、よけいにけいれんがひどくなる 

超緻密な手術でこそ完治します

超緻密な手術でこそ完治します 脳に関する病気というだけで、不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、三叉神経痛や顔面けいれんは、内科、神経内科、ペインクリニック、脳神経外科で正確な診断をしてもらい、福島孝徳の指導を受けた正しい知識と技術を持つ熟練専門医のもとで安全確実な手術を受ければ完治します。それが、福島式鍵穴手術(キーホール・サージェリー)なのです。「患者さんにとってより負担が少なく、合併症が起こりにくい、安全確実な手術を」との思いから、長年の努力と研鑽の末にたどり着いた脳外科手術の究極の手術法の一つです。

しかし「鍵穴手術」という、小さな穴から手術を行うというスタイルだけを真似してみたところで、合併症のリスクがあります。正しい鍵穴開頭がなされ、熟練した超精密スーパーマイクロ手術技術を持たなければ、きちっとした深部の正しい手術操作はできません。 赤血球を出さない完全止血の方法を知らなければ、限られた術野でのマイクロ手術は不可能です。また、

①患者さんの正しい体位、ポジショニングを学ぶ。
②正しい皮切の場所と
③適切な鍵穴の開ける部位がミリ単位の正確さで決められる。

そして髄液の出し方、小脳からアプローチする角度などを考慮した超緻密な手術が行われないと、合併症を起こしたり、不完全な結果になってしまいます。

実際に、他の大病院でこれらの手術を受けたにもかかわらず、完治せずに私たちのもとを訪れる患者さんが、残念ながらかなりの数になっています。地方に住んでいらっしゃる方でも、今は全国の12か所の福島孝徳関連病院で、私や熟達免許皆伝の高弟たちにより確実な鍵穴手術が受けられます(巻末参照)。詳しくは本書をお読みいただいて、どうぞ安全・確実で負担の少ない手術によって、顔面の痛みや引きつれといった非常につらい病気から、一日も早く解放される方が増えることを願ってやみません。

精神安定剤の処方やマッサージなど対症療法が長年行われてきた顔面けいれん

顔面けいれんは、左右どちらか片側の下まぶたがピクピクけいれんする症状から始まり、次第に上下両まぶたから口元、頬、アゴへと広がり、2~3年経つと、顔半分がひっきりなしにピクつき、あるいは引きつってしまう病気です。慢性進行性の病気なので、自然治癒することはなく、長い間原因不明の病気として治療法が確立されていませんでした。

顔面けいれん

顔面けいれんは、左右いずれか片側だけに起こります。また、発症のピークは50歳から70歳ですが、20代や30代で発症するケースもあり、女性にやや多いのが特徴です。毎日頻繁に起こる顔面の引きつれとゆがみのため外出せず、年中家に引きこもる、社会生活のつきあいを避ける。たまに外出する際もマフラーにハンカチ、あるいはマスクにサングラスなどが手放せず、非常につらい思いをして生活している人が多いのです。また、お嫁に行けなかったり、離縁されたりという不幸な事例も少なくありませんでした。

顔面けいれんは、人に会ったり、パーティーに出たり、食事をしたり、けいれんが出ては困るような場合や緊張したときに出やすいので、精神的なものが原因で起こると考えられ、精神科や神経科で治療を受ける人が多かったようです。そこでは精神安定剤や筋肉弛緩剤、抗けいれん剤を処方されたり、あるいはマッサージや温熱療法、低周波療法、鍼灸治療を受けるなど、対症療法的な治療が長年行われてきたのです。三叉神経痛の初期にはカルバマゼピン(商品名:テグレトール)の内服が効果があります。しかし、顔面けいれんの場合は一般に内服治療も理学療法、鍼灸もすべて無効です。

顔面けいれんと間違えやすい病気としては、目と口が一緒に動く(異常共同運動を起こす)顔面神経ベル麻痺後遺症、ひっきりなしに両目をつぶってしまう眼瞼けいれん、筋肉異常疾患、ジストニア、ジスキネジア、子どもの顔面チック、神経内科疾患のミオクロヌスとかマイオキミアなどがあります。顔面けいれんの場合は誤診が多いので、ぜひ脳神経外科のこの方面の専門家の診察を受けてください。


世界一の医療水準を誇るアメリカの医療関係者から「神の手を持つ男」(The Last Hope)と称賛される脳外科医Dr.福島孝徳は、今年2018年で医師生活50年を迎えた。現在でもアメリカ、ヨーロッパ、北欧、南米、アジア、ロシア、エジプトなど世界20カ国以上を飛びまわり、高難度手術を年間600人以上行っている。

「絶対にあきらめない、成し遂げる」という強い不屈の心、闘いつづける力はどこから来るのか——。

世界一と称賛される奇跡の技法「鍵穴手術」について、また、患者さんからの感謝の声、愛弟子たちの秘話も満載。

「私のところには“Dr.福島でなければ治せない”という難しい腫瘍や巨大脳動脈瘤などの複雑な病気の患者さんが、最後の望みをもって来てくださいます。それが私にできる手術であるなら、どんな患者さんでも受け入れます。そして、いつも患者さんに言います。“私が手術するんだから、もう大丈夫”と」 (福島孝徳)

◎脳外科に人生を捧げた私のミッション
◎75歳の今でも、その日に行った手術の復讐は怠らない
◎なぜ私が世界や日本各地を飛びまわるのか
◎私の手術を見学したい若手医師を歓迎します
◎世界一の手術師が生んだ奇跡の技法「鍵穴手術」
◎1円玉大の穴をあけ、顕微鏡で手術する
◎鍵穴手術による治療「顔面けいれん」「三叉神経痛」
◎私の後を継ぐ「次世代の脳外科医たち」の声
◎日本で福島孝徳が手術を行う病院一覧

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2024年1月10日