神の手の提言 第2章

能力のない医師が増えていく日本のシステム(1)※神の手の提言ー日本医療に必要な改革 第2章 【書籍抜粋】

臨床実習が少なすぎる日本の医学教育 ▼求められているのは臨床重視のカリキュラム ここからは医師を育てる日本の医学教育での、私が考える問題点についてお伝えします。 ここに、全国で90ある医学部・医科大学のうち、国立・公立・私立医学部の学生に行われたアンケート結果があります。ほとんどの学生が、臨床の現場 …

福島孝徳とチームプロトン 第7章

神の手のすすめる脳ドック・がんドック  ※福島孝徳とチームプロトン 第7章【書籍抜粋】

各種ドックの必要性 厚生労働省の2008年人口動態統計の椎計によれば、日本の年間死亡者数は114万3千人。そのうち、死亡原因の第1位ががんで34万3千人、2位の心疾患が18万4000人、3位の脳血管疾患が12万6千人と続いている。この3大疾患だけで、死亡原因の約6割を占めることになる。 もちろん、国 …

戦いつづける力 第6章

患者さんからの感謝の手紙  ※戦いつづける力 第6章【書籍抜粋】

私たちの最高の報酬は、患者さんの笑顔です。患者さんには喜びと幸せを。 「持てるすべての力を患者さんのために生かしなさい」と私は医師たちに言い続けています。そんな私たちの思い、また、鍵穴手術の効果を知っていただくために、患者さんからの手紙を紹介します。 福島先生から「本当のお医者様のこころ」を体験させ …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<9><10>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

9.福島孝徳の今 ヘッドハントを受けてアメリカに行った後の話をしましょう。 日本にいた私を強烈にスカウトしてきた南カリフォルニア大学医療センターでは、脳神経外科教授になりました。 一九九三年まで務めたのですが、その頃、ペンシルバニア医科大学から「メディカルカレッジの教授、頭蓋底のディレクターにするの …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<7><8>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

7.はい。私は日本を愛しています 誤解を恐れずに言えば、私ほど日本という国を愛している者もなかなかいないですよ。神官の家に生まれ育ったから、ではないですよ。でも好物は寿司とラーメンですし、「ブラック・ジャック」という呼び名も嬉しいけれど、感覚的には「旅から旅への木枯し紋次郎」みたいなほうがしっくりき …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<5><6>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

5.「風雲児」との出会い 三井(記念病院)にいた頃の私は、とにかく手術、手術の繰り返しでした。佐野先生の強い推薦があればこそ、この病院の部長医師になれたわけですし、この時代に私が経験したことは今も医師としての礎になっています。だからやっぱり、佐野先生には感謝の言葉しかない。 とはいうものの、病院には …

ラストホープ 福島孝徳

福島孝徳先生の思い出と教えを語る回顧録

福島孝徳先生の遺志を継ぐ先生が、noteに記事を投稿されました。 記事では、福島先生の生前の思い出や医療に対する情熱、そして弟子としての学びについて深く綴られています。福島先生がどのように患者さんと向き合い、医療の現場で情熱を注いでこられたのか、その背景を知ることができる貴重な内容となっています。 …

国際Mt.磐梯神経科学シンポジウム

国際Mt.磐梯神経科学シンポジウム開催のお知らせ

学会名 第10回 国際 Mt.磐梯神経科学シンポジウム 会長 渡邉 貞義南東北グループ 理事長 開催期間 2024年(令和6年)8月31 日(土) ~ 9月1日(日) 開催日程   8月31日(土) 9月1日(日) 午前 頭蓋底腫瘍 一般演題 神経血管減圧術 もやもや病 昼 ランチョンセミ …

ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<3><4>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

3.もう一人の「父」との出会い――訪れた転機  東大に入り、脳神経外科を選択した福島氏は後の人生を大きく変える大恩人と出会うこととなった。現東京大学名誉教授の佐野圭司氏だ。 佐野氏は東大で十九年間教授を務め、東大医学部脳神経外科の初代教授ともなった人物。退官後に名誉教授となるが、帝京大脳神 …