ラストホープ 福島孝徳

人間・福島孝徳<1><2>   ※ラストホープ2章【書籍抜粋】

1.「神の子」?いいえ、ただの不良でした――ブラック・ジャックの生い立ち  一九四二年、私は明治神宮の神官を務める父と、代々神職を務めた家に育った優しく気丈な母のもとに生まれました。家も明治神宮の中にあったんです。  一般の人にはちょっと不思議かもしれませんね。ただ、「神官の子」だからとい …

戦いつづける力 第1章

脳外科に人生を捧げた私のミッション<3>  ※戦いつづける力 第1章【書籍抜粋】

なぜ私が世界や日本各地を飛び回るのか 現在、日本では、北海道から鹿児島まで、全国14か所の病院で手術を行っていますので、日本国内での移動は、ほとんどが飛行機と新幹線になります。当然のことながら、台風や大雨、雪、強風などの影響で、予定どおりに現地に到着できないということも起こります。しかし、いつも神様 …

訃報

福島先生の遺志を継承し、当Webサイトは引き続き運営されます。 診療に関するご相談やお問い合わせについては、今後、福島先生が生前に指導し信頼していた弟子である医師が対応させていただきます。 現在、すでにいただいているご相談やお問い合わせに関しても、同様に丁寧に対応させていただきます。

戦いつづける力 第1章

脳外科に人生を捧げた私のミッション<2>  ※戦いつづける力 第1章【書籍抜粋】

2018年で医師生活50年を迎えます 1968年11月11日に、私が医師国家試験に合格し、第一期の文部省研修医として脳外科医をスタートしてから、今年2018年で50年を迎えます。20年前からは、アメリカのデューク大学を拠点に、世界中で手術を行うようになりました。振り返ってみれば、アメリカに渡ったのが …

戦いつづける力 第1章

脳外科に人生を捧げた私のミッション<1>  ※戦いつづける力 第1章【書籍抜粋】

脳外科は学問や研究ではなく、目の前の患者さんを救うことです。 全力を尽くして患者さんを助けるのが、私の人生です。 人生にideal(最高)という状態はありません。これで極めたと思っても、必ず上があるのです。私は日々、上を目指していきます。進歩は現状を否定することから始まります。現状に満足するのではな …

明治神宮_福島孝徳

明治神宮を救った 父・福島信義(2)※「神の手のミッション福島孝徳」 第8章【書籍抜粋】

1958年、新社殿の造営  明治神宮の社殿が再建されたのは1958年。信義氏は新社殿造営を担当する部長として多忙な日々を送った。外山名誉宮司は、総務部で部下として働いた。 「信義さんは、木曾の旧御料林にも出かけ、心柱に供する木を選ぶところから担当されました。私は大工さんや職人さんを募集しました。それ …

福島信義

明治神宮を救った 父・福島信義(1)※「神の手のミッション福島孝徳」 第8章【書籍抜粋】

Dr.福島の人生を導く神道の精神 3月のある日の早朝、明治神宮を参拝する福島に同行した。明治神宮に生まれた福島にとって、神道の精神は常に心のよりどころだった。不良になった学生時代から、人の命を預かる脳外科医となった今でも、神道は常に福島の生き方を支えている。 「明治神宮は私にとって、人生のよりどころ …

福島孝徳

家族愛を超越した「人類愛」※「神の手のミッション福島孝徳」 第9章【書籍抜粋】

プライベートは一切なし  Dr.福島はとにかく休まない。「1週間8日働く」と宣言し、土日、祭日も仕事で、夏休みなし、暮正月も関係ない。集中力を要求される手術の連続で、疲れがどんどん蓄積しそうな毎日だが、福島は「忙しくて疲れなんて感じている暇はない」と笑い飛ばす。 「私が手術しないと治らない患者さんが …

鍵穴手術による治療 <1> 顔面けいれん(3) ※戦いつづける力 第3章【書籍抜粋】

顔面けいれんの手術を受けた患者さんの感謝の声 まさか脳の病気とは思わず、眼科とマッサージに行っていました(50代・男性) 1年ほど前に手術を受けました。顔のピクピクが気になりだしたのはその1年前ぐらいからだったと思います。私の場合、顔面けいれんは、左側の目の下のピクピクから始まりました。細かい図面を …

鍵穴手術による治療 <1> 顔面けいれん(2) ※戦いつづける力 第3章【書籍抜粋】

東洋人に多い顔面けいれん 顔面神経は、顔の筋肉を動かして表情を作る、目を閉じる、頬を膨らませる、口角を引き締めるなど、表情筋をコントロールしています。そのためこの顔面神経が麻痺すると、おでこの筋肉と、目の上下と目のまわりの筋肉である眼輪筋がゆるんで眉が垂れたり、たれ目なのに目が閉じない、そして顔半分 …