明治神宮_福島孝徳

明治神宮を救った 父・福島信義(2)※「神の手のミッション福島孝徳」 第8章【書籍抜粋】

1958年、新社殿の造営  明治神宮の社殿が再建されたのは1958年。信義氏は新社殿造営を担当する部長として多忙な日々を送った。外山名誉宮司は、総務部で部下として働いた。 「信義さんは、木曾の旧御料林にも出かけ、心柱に供する木を選ぶところから担当されました。私は大工さんや職人さんを募集しました。それ …

福島信義

明治神宮を救った 父・福島信義(1)※「神の手のミッション福島孝徳」 第8章【書籍抜粋】

Dr.福島の人生を導く神道の精神 3月のある日の早朝、明治神宮を参拝する福島に同行した。明治神宮に生まれた福島にとって、神道の精神は常に心のよりどころだった。不良になった学生時代から、人の命を預かる脳外科医となった今でも、神道は常に福島の生き方を支えている。 「明治神宮は私にとって、人生のよりどころ …

福島孝徳

家族愛を超越した「人類愛」※「神の手のミッション福島孝徳」 第9章【書籍抜粋】

プライベートは一切なし  Dr.福島はとにかく休まない。「1週間8日働く」と宣言し、土日、祭日も仕事で、夏休みなし、暮正月も関係ない。集中力を要求される手術の連続で、疲れがどんどん蓄積しそうな毎日だが、福島は「忙しくて疲れなんて感じている暇はない」と笑い飛ばす。 「私が手術しないと治らない患者さんが …

鍵穴手術による治療 <1> 顔面けいれん(3) ※戦いつづける力 第3章【書籍抜粋】

顔面けいれんの手術を受けた患者さんの感謝の声 まさか脳の病気とは思わず、眼科とマッサージに行っていました(50代・男性) 1年ほど前に手術を受けました。顔のピクピクが気になりだしたのはその1年前ぐらいからだったと思います。私の場合、顔面けいれんは、左側の目の下のピクピクから始まりました。細かい図面を …

鍵穴手術による治療 <1> 顔面けいれん(2) ※戦いつづける力 第3章【書籍抜粋】

東洋人に多い顔面けいれん 顔面神経は、顔の筋肉を動かして表情を作る、目を閉じる、頬を膨らませる、口角を引き締めるなど、表情筋をコントロールしています。そのためこの顔面神経が麻痺すると、おでこの筋肉と、目の上下と目のまわりの筋肉である眼輪筋がゆるんで眉が垂れたり、たれ目なのに目が閉じない、そして顔半分 …

鍵穴手術による治療 <1> 顔面けいれん(1) ※戦いつづける力 第3章【書籍抜粋】

鍵穴手術による「顔面のけいれんだけをとる根本治療」こそ安全確実な方法です 脳疾患には脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷などさまざまな病気がありますが、近年話題になっているのは「顔面けいれん」と「三叉神経痛」の根治的手術治療です。顔面けいれんや三叉神経痛で、「頭蓋底手術は大変難しく危険だから、ブロック神経破壊療 …

神の手の提言-日本医療に必要な改革

日本医療に必要な改革 第4章 日本の脳外科医に伝えたいこと(3)※神の手の提言【書籍抜粋】

ホルモン治療に異議を申す ▼ホルモン剤は生活の質を下げる 次に、ホルモン治療についてです。脳下垂体腺腫の治療で、内分泌医、神経内科医は、なぜホルモン剤を使うのでしょうか。 脳下垂体腫瘍は良性の腫瘍で、脳底部の真ん中にあるホルモンを分泌する脳下垂体という器官にできる腫瘍です。その腫瘍の影響で、ホルモン …

神の手の提言-日本医療に必要な改革

日本医療に必要な改革 第4章 日本の脳外科医に伝えたいこと(2)※神の手の提言【書籍抜粋】

日本の定位的放射線治療は適応が問題 ▼ガンマナイフとサイバーナイフ ここからは、コンピューターを使った放射線治療について、日本の脳外科医に考え直していただきたい点をお伝えします。 今、定位的放射線治療では、ガンマナイフとサイバーナイフという機械が使われます。ガンマナイフというのは放射線の一種であるコ …

神の手の提言-日本医療に必要な改革

日本医療に必要な改革 第4章 日本の脳外科医に伝えたいこと(1)※神の手の提言【書籍抜粋】

元祖である私が有効性を認めない内視鏡 ▼内視鏡による手術はリスクが高い まず、内視鏡がなぜ危険かをお伝えしましょう。 脳の内視鏡による手術は、実は私が元祖なのです。1960年代の後半から70年代前半までに、内視鏡でできることは、私がすべてやり尽くしました。その私の結論は、「ごくごく限られたことしかで …

闘い続ける力 第7章

よくある疑問に福島孝徳が答えます(2)※戦いつづける力 第7章【書籍抜粋】

手術治療のリスク Q顔面けいれんや三叉神経痛の手術治療で、どんなリスクがありますか?また、それはどれくらいの確率で起こりますか? 私が鍵穴手術による微小血管転置移動術(MVT手術)を確立してから30年余り、普通の生活に戻れないような重篤な合併症を起こしたケースは一例もありません。ただ、患者さんにはお …