脳疾患一覧
脳動静脈奇形とは
脳動静脈奇形(AVM)は、脳の動脈と静脈が毛細血管を介さずに異常につながっている病気です。発生の仕組みには不明な点があり、生まれつき存在するもののほか、出生後に生じる例も報告されています。多くは遺伝性ではありませんが、遺伝性出血性毛細血管拡張症(オスラー病)などに伴って発生する場合もあります。
動脈と静脈が直接つながっているため、高い血圧と血流による血管の負荷で血管が破綻し、脳出血、クモ膜下出血を生じる疾患です。重い後遺症を残したり、死に至ることもあります。
症状
一般に症状はありませんが、片頭痛・精神症状などが見られることがあります。約70%がクモ膜下出血や脳内出血を発症して発見、約30%が痙攣や手足の麻痺で、最近では人間ドック等で偶然見つかるケースも多いとされています。
診断
CTやMRI・MRAなどの画像検査や脳血管造影によって異常血管像が確認されます。
治療
脳動静脈奇形の治療方法としては、開頭による脳動静脈奇形摘出術、血管内治療(塞栓術)、集中放射線療法(サイバーナイフ)があります。血管内治療のみで根治できる脳動静脈奇形は全体の10%程度です。
病巣のサイズや形態によって異なりますが、最近では集中放射線療法もしくは、血管内治療(塞栓術)と集中放射線療法の組み合わせによる治療が行われます。