近況報告[2013年6-7月のAround the World Surgery Trip]

[2013年6-7月のAround the World Surgery Trip]

福島孝徳先生はヨーロッパ10カ国で客員教授やコンサルタントを務めています。特にイタリアでは年数回ローマ大学、ナポリサレルノ大学、ピサ大学等の関連病院で難しい脳腫瘍、頭蓋底腫瘍、脳動脈瘤などの特別な手術をデモしています。

今回は6月24、25、26日と3日間、イタリア、ピサのサンロッソーレ病院にて3人の患者さんの難しい頭蓋底腫瘍の手術を行いました。

症例1:46歳女性、看護師さん、右海綿静脈洞髄膜種3cmサイズ、右前頭側頭開頭、硬膜内外の海綿静脈洞直達手術で80%切除しました。残りの内頚動脈及び神経に絡まっている20%はサイバーナイフ照射予定です。術後全く合併症はありませんでした。

症例2:44歳女性、ギリシャからの患者さん。左巨大錐体骨斜台部髄膜種、後頭蓋窩外側鍵穴手術で脳神経10本全てきれいに剥離、血管も全て温存して全摘しました。真っ赤な血流豊富な腫瘍でかなり苦労しましたが、術後は元気で一過性の外転神経不全麻痺、軽い舌咽・迷走神経症状のみで5日間で退院しました。

(左:術前、右:術後)mri

症例3:50歳男性、左の小さな聴神経腫瘍、鍵穴で全摘して顔面神経正常、良好な聴力も温存されました(ゴルフに例えるとイーグル達成)。3例とも最高の結果でとても嬉しかったです。病院長に招待され地中海に面した5つ星ホテルにてsunsetをみながら高級イタリアンをごちそうになりました。

今回のイタリアの手術後、フランクフルトで1泊し、そして日本での手術行脚を行いました。福島県郡山市(総合南東北病院;主治医 後藤博美先生)で4例、福岡県大野城(島本脳神経外科;主治医 島本宝哲先生)で1例、神奈川県川崎市(新百合ケ丘総合病院;主治医 野中洋一先生)で6例、東京都江戸川区(森山記念病院;主治医 根本暁央先生)で4例、高知県高知市(いずみの病院;主治医 溝渕光先生)で4例、北海道釧路市(釧路孝仁会記念病院;主治医 入江伸介先生、稲垣徹先生)で4例、静岡県焼津市(志太記念病院;主治医 豊山弘之先生)で1例、大阪府四條畷市(畷生会脳神経外科病院;主治医 池永透先生、土居温先生)で4例、滋賀県近江市(湖東記念病院;主治医 井上卓郎先生)で2例、福岡県北九州市(新小文字病院;主治医 増田勉先生)で6例、鹿児島県鹿児島市(厚地記念クリニック;主治医 高崎孝二先生)で2例、鹿児島県霧島市(霧島記念病院;主治医 坂本健一先生)で1例と21日間で計39例の手術を行いました。巨大下垂体腫瘍、4cmの聴神経腫瘍、内頚動脈眼動脈分岐部動脈瘤、巨大動脈瘤のバイパス手術、若年で巨大な中心性神経細胞腫、カテコラミン産生グロームス腫瘍、大きな脈絡叢乳頭腫など多彩で難しい腫瘍が多くありました。全症例術後経過良好で福島先生も満足しています。

のべ1ヶ月にわたるヨーロッパから日本への手術行脚で毎日大変でした。合計42名の患者さんを助けました。ゴルフに例えますと42ホールを廻って殆どがパー、バーディー、イーグルでした。ボギー・ダブルボギー・OBなしという訳です。かなり疲れましたが、患者さんの感謝のスマイルで充実しました。7月20日最終日に浅草雷門の老舗ライブハウスHubにて東京Old Boys Jazz Bandの演奏があり3ステージを演奏してそのまま羽田発深夜発便でLos Angeles経由ノースカロライナへ帰宅しました。

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カテゴリー名: 手術・症例 |投稿日:2013年8月19日